５月になりました。
初夏の陽ざしが工房にもあふれ、
職人たちがわた入れをするすぐ横の南の窓からは
きらきらと輝く新緑の緑が見えます。

緑、とは言っても洛中高岡屋の工房は京都の街中にあり、
五条通の街路樹が、工房から見える緑の景色です。
ここは、五条通と堀川通の交差する、
まさかこんな街中で、と訪ねて来られる方が驚かれる場所、でもあります。

長寿コンシェルジュ田中です。
毎日たくさんのご注文をいただき、日々奮闘中です！

いろんな思いを込めて、ご長寿のお祝いを贈られるそんな機会に、
こんなふうに関われることは本当にうれしいことです。

ご注文の際のいろいろなやりとりを通し、
贈られる方を大切に思いやるお気持ちが、
ひしひしと伝わってまいります。

先日素敵なご注文をいただきました。
喜寿のお祝いにご両親へ。

喜寿は７７歳のお祝いです。
ご長寿の時代とはいえ、
ご健在の喜寿のご両親のお祝いをできるなんて、素敵なことですね。

しかもご姉妹３人からのお祝いです。
お選びくださったのは、西陣織のおじゃみ座布団。
МサイズとLサイズを色違いで。

今回お選びくださった西陣織の「鶯（うぐいす）」と「牡丹（ぼたん）」は、
繊細な色遣いを楽しめる、本当に美しい生地です。

何種類もの色の美しい絹糸で丹念に織られ、
おじゃみ座布団に仕立てることで
美しい絹の光沢をより一層楽しんでいただけます。

仕立てるのにも大変気を遣う、繊細な生地でもあります。
「座るのがもったいないね」
手にした方はよくそうおっしゃいますが、大丈夫です。
皆さん大切に扱ってくださるから、ということもありますが、
日々使うものが美しいということは、
心に上質のくつろぎを与えてくれるものなのですよね。

「時々手にして改めて眺めてみると、やっぱり本当にきれいだからうれしくなるの」
以前お求めになられたお客様が、
そんなふうにおっしゃっていました。

「これからも二人仲良く素敵に年を重ねてください。」

今回のお客様は、こんなメッセージをお添えになりました。

そして選ばれた出来事メモは、
「お二人の結婚の年の出来事」
でした。

どんなふうにお二人が出会われ、
ご結婚されたのでしょうか。
出来事メモをみて、そんな年の出来事を思い出してくださるでしょうか。
そしてご結婚後は、素晴らしいお嬢様方に恵まれ、
喜寿のお祝いをお二人お元気に迎えられました。

本当におめでとうございます。
お二人のこれからの毎日に、
おじゃみ座布団が寄り添っていけたら。
お二人が毎日に心からのくつろぎを感じていただけたら。
そう、心から願っています。

ありがとうございました。

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