column
コラム
洛中高岡屋のご長寿のお祝いで人気のお座布団。
歳をとると、正座がキツイし、座布団使うかな?
そもそも、いつも椅子で生活しているのに、座布団要らないのでは?
ご両親や、目上の方に贈り物をされるときには、いろいろ考えますよね。
お座布団といえば、正座。畳。
正座もしなくなり、畳の部屋もなくなり、椅子が中心のライフスタイルになりました。
座布団は、失われつつある日本の生活の道具ともいえます。
けれども、洛中高岡屋の本社を訪れた方はみな、驚かれます。
え、こんなにたくさんの座布団出荷してる!
そこで考えます。
今の日本で、座布団を使っていそうな所って?
すぐに思いつくのは、旅館や料亭。そしてお寺?
けれど、私共がお届けする先はそんなところばかりではありません。
圧倒的に多いのは、ごくごく普通の一般家庭。(おそらく)。
ただ、ひと昔前と違うことがあります。
かつて、お座布団はお嫁入り道具として、
5枚で1組、場合によって2組つまり10枚。
夏用の麻の生地のものを別に用意したりしました。
ここまではお客様用。
ご夫婦の普段使いに大きなサイズの夫婦座布団(こちらも夏用がありました)。
でも今は、1枚ずつ購入されます。
ご自分用に1枚だけ。
或いは使いやすい数をお揃えになります。
そして、一番大きな違いは、椅子でも座布団をお使いになることです。
椅子にもいろいろな種類があります。
シート部分がクッション材になっているものも多いですし、
お座布団の出る幕などないようにも思うのですが。
洛中高岡屋のお座布団にはいろいろなタイプがございます。
椅子用にと、もともと作られた座布団もございます。
しかし、全ての座布団が、椅子でお使いになられることを想定していたわけではありません。
ただ、私共のお座布団はサイズも形も、バリエーションに富んでいます。
結果としていろいろな中からお選びいただけることは、
それぞれのライフスタイルに合わせたおもいおもいの寛ぎ方を
見つけていただけることに繋がったのかもしれません。
楽に床に座るために考案された洛中高岡屋のアイコン・おじゃみ座布団
こちらも、床座だけでなく
特にお年を召した方には背当てとして、
すこし曲がり始めた背中を優しくサポートしてくれます。
色々なサイズのお座布団も
ご自分の指定席に、いつもの椅子の上にふんわり敷いて。
職人がわたをきっちりと入れているので、
かまぼこ型に入ったわたは、沈み込まず硬すぎず。
ご愛用のお客様は色々な使い方をしてくださっているようです。
そして皆さん開口一番に、
「楽に座れる!」
こんな言葉を頂けることは、私共の本望です。
皆様に寛ぎを与えるものづくりを続けていきたい。
寛ぎを与える道具=寛具(かんぐ)のトップブランドとして、
日々精進してまいります。
そして、
ご長寿の皆様が、これからも安心して寛いだ日々を過ごしていけるように、
洛中高岡屋の寛具は、お客様お一人お一人のお傍に在りたいと思います。
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